CVカテーテルの処置後
カテーテルのルートは確保された、明日からようやく高カロリー輸液が投与され、父の栄養状態も改善するだろう・・・(安)
が・・その日の深夜突然の高熱を出し始めた父!?
とにかく解熱の処方が出たが・・寛解の兆候は全く現れず・・
翌日担当医師が現れ『様子を見ましょう、高カロリー輸液は落ち着いてから』
原因は説明せず立ち去った・・・
その後血液検査を行い・・対応は現状維持で二日が過ぎた。
生理食塩水と解熱剤を投与のみ・・父は栄養不良と発熱で日増しに悪化の一途。
医師からは様子を見ましょうの一点張り・・・
どうなるんだ一体?説明も何も無い!不安と焦燥感がじりじりと足元から頭へと上がっていく感覚・・ある意味絶望へ至る寸前の感覚か・・
状況もわからず説明も無いままただ経過観察だけ・・
何もされず、ただ衰弱していくだけの父・・
筆者はゆっくりパニックに陥っていく感覚を覚えた・・
まるで、底なし沼に踏み入ってしまい、少しづつ、少しづつ自分の体が暗い沼の底に沈んでいくように、恐怖と狂気が自分の思考を蝕んでいく・・・
その場から逃げ出したかった・・・
気がつくと、頬を大量の涙が静かに静かに伝っていくだけだった・・・
もうダメだ、このままでは本当に最悪の結果になってしまう、ただ死にゆく過程の経過観察に立ち会わされているようなものだ。
『翌朝ここを出よう!たとえどんな事になっても』
翌朝意を決し、主治医が来たら連れて帰ろう(でも何処へ?)正気ではなかったかもしれ無い。
主治医が現れ筆者の言葉を遮るように『感染症を起こしています、抗菌剤で叩きますから安心してください。』
今まで方針が決まらなかったのか?
あれだけ抵抗力が弱っていれば今考えれば当然じゃないか💢
もうここから父を脱出させてやりたい・・
治療方針が決まったがこのままいるリスク・当てもない転院・衰弱しきった父の事を考えると、とても退院するとは言い出せなかった。